セラミック治療の症例

ゴールドの詰め物が外れてしまったとの主訴で来院されました。

内部に虫歯があったため再度治療して詰め物のやりかえの対象になります。
残った歯質に鋭利な部分があったことから、従来の2日かけて行う治療ではなく、仮詰めの必要ない即日でのセラミック修復をご提案しました。

適合の良いセラミックインレーをセットできました。術後の経過も良好、患者様にもご満足いただきました。

治療した歯の中央に黒い部分がありますが、これは虫歯ではなく以前の治療で使われたサホライドという虫歯の進行どめの薬による変色と考えられます。

患部に合わせて作成したセラミックインレーは隙間が生まれることなく適合の良い仕上がりとなりました。

通常、型採りを要する治療(間接修復)は治療後に一度仮詰めをした状態で帰宅し、その状態で数日間過ごします。この数日で柔らかい仮詰めと歯質の間に歯垢（プラーク）が少なからず入り込んでしまいます。
ですが、即日でインレーを装着することができれば、細菌の侵入を最小限に留めることができます。
これは虫歯の再発防止や歯髄の保護ができることを意味します。
残った歯質が仮詰めの期間に破折してしまうリスクも無いため、ご自身の歯をできる限り保存することにもつながります。